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事例1:クリニック・健診センター

事業リストラクチャリングによる経営改善事例

クライアント概要

事業
診療所・健診センターの運営
所在地域
関東地方
拠点
診療所9ヵ所、健診センター1ヵ所(2021年2月現在)
職員
常勤100名、パート130名
2017年
3月期
売上:1,600百万円 
経常利益:-160百万円 
医業利益:-33百万円

訪問診療と健康診断では黒字を出していたものの、がんカテーテル治療に注力する病床部門の赤字と管理部門のコストがそれらを上回る状態が続き、債務超過の状態でした。
打開の方策を見出すべく検討を重ねた結果、病床部門を閉鎖する方向で進めることになりました。

訪問診療と健康診断での黒字
病床部門の赤字
施策

経営人材を投入し、訪問診療への注力、検査受託の拡大を図る

2018年
3月期
医業利益:57百万円

改革1年目は、病床部門の廃止を視野に入れながら、従来からの強みである訪問診療および検査受託業務の受注拡大に向けた取組みを推進しました。結果的に、両方の増収により入院診療の落ち込み等をカバーでき、損益は前年のマイナスからプラスへと転換しました。

施策

病床を廃止、訪問診療・検査受託・健診に注力する

2019年
3月期
売上:1,650百万円 
経常利益:70百万円 
医業利益:181百万円

入院病床の廃止を実行したことにより売上は2億円以上減少しましたが、それに伴い材料費や人件費といった医業費用も大幅に減少しました。訪問診療、検査受託、健康診断に経営資源を集中させることで、医業利益は前年比でさらに1.2億円程度増加しました。

結果
約2億円の黒字転換を達成

入院診療収入は0になったものの(前年比-218百万円)、訪問診療、検査受託、健診の収益が増えたことで医業収入は維持。さらに病床廃止により人件費と材料費を削減でき、長年の医業利益赤字から約2億円の黒字転換を達成しました。
この経営改善によって、数十年ぶりにスタッフへの賞与支給が実現できました。

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