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コラム都道府県別の国民医療費と一人当たり国民医療費

2022.06.15

以前の回で、令和元年度の国民医療費と、年々医療費が増加している要因についてお伝えしました。
今回は、同じ年度の医療費を都道府県別にみていきたいと思います。

国民医療費が最も高いのは東京都の4兆4,571億円で、次に大阪府の3兆3,956億円、神奈川県の2兆8,889億円でした。
逆に最も低かったのが鳥取県で2,050億円、次いで島根県の2,677億円、福井県の2,733億円となっています。
この順位は都道府県別の人口とだいたい対応しています。

次に、人口一人当たりの国民医療費をみますと、高知県が最も高く46万3,700円、次が長崎県で43万3,600円、鹿児島県の43万3,400円と続きます。
そして千葉県が30万8,500円と最も低く、次に埼玉県で31万900円、神奈川県が31万4,100円となっています。
一人当たり医療費が最も高い高知県と、最も低い千葉県では約1.5倍もの差が生じています。

この一人当たり医療費については、長年にわたって地域差があり、西日本で高く東日本で低い傾向にあるため「西高東低」と言われてきました。

この地域差には、入院医療費が大きく影響しています。
一人当たりの入院医療費が多い西日本の県では、病院のベッド数が多く、入院治療が行われやすいという側面があると考えられています。

必要な医療が受けられるのは本当にありがたいことですが、病院ベット数に余裕があるが故に、そこまでの傷病ではないにも関わらず入院を勧めたり、いわゆる「社会的入院」が増えるようなことがあってはならないと思います。

同じような症状で、うまく医療費を抑制して治療できている地域があるなら、それを他の地域でも見ならうことで医療費の地域差を縮めることができ、それが日本全体の国民医療費を抑えることにもつながるかもしれません。

出典:厚生労働省(令和元年度(2019年度)医療費の地域差分析[PDF]

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