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コラム医療機関経営の改善に必要な、採用コスト削減のお話

2024.01.26

現在の日本では、多くの医療機関で経営が厳しくなっていると前回の記事でお伝えしました。
赤字経営になってしまう原因は様々ありますが、結果として医業収益(収入)よりも経費(支出)が上回り、利益がマイナスの状態になってしまうことは共通しています。

黒字化するためには、「医業収益の増加」か「経費の削減」、またはその両方が必要となります。
今回はまず、経費の削減について考えていきたいと思います。

経費削減を進める上で第一にすべきことは、現状の把握です。削減すべき無駄な経費を見つけ出し、適切な対策を行うためには、現状分析が欠かせません。

経費削減を行った結果、診療の質を落としてしまうようなことがあってはいけませんので、経費の内容をきちんと認識した上で、病院・クリニックの運営を維持できるようコスト管理を行っていく必要があります。

最も大きな割合を占めるのは人件費

経費管理をするのであれば、削減効果が大きく、改善への影響が出やすい項目から行うべきでしょう。
その点で人件費は、最初に着目すべきポイントと言えます。

医業における経費の割合は病院やクリニックごとに差はあるものの、平均値として最も大きい項目が人件費です。

人件費を削減すると言っても、むやみにスタッフの給与等を下げることを考えてはいけません。働いている人のモチベーションを下げてしまっては、経営悪化に拍車をかけることになります。

人件費の無駄をなくすためには、人員配置を見直したり、担当業務の割り振りを変えるなどの対策なども考えられますが、1番削減すべきは採用コストです。

採用コストには、募集に係る費用はもちろん、選考や面談、雇い入れた後の教育などに関わる職員の人件費も含まれます。
せっかく採用した人が早期に離職してしまっては、採用コストに無駄があると言わざるを得ません。

採用コスト削減のためには

当たり前の話ですが、基本的に今いるスタッフが辞めなければ(事業拡大のための増員など、特別な事情がない限り)採用活動をする必要がなく、採用コストはかかりません。
逆に、採用と早期離職を繰り返しているような状況は、採用や育成のコストがかかるという点以外にも、現場の職員への負担が大きくなるという問題もあります。

早期離職の理由はもちろん、個人的な事情という場合もあります。ですが何度も繰り返されるようであれば、それは募集・採用時のミスマッチが原因かもしれません。

採用ミスマッチが起こってしまう理由としては、下記のようなものがあります。

病院、クリニックの情報を伝えきれていない

自院の良い面ばかりを紹介して悪い面を伝えていなかったり、業務内容や就業に必要なスキル、採用後の待遇などが曖昧であったりすると、実際に働き始めてからのギャップが大きく採用のミスマッチにつながります。

条件面だけでなく労働環境や職場の雰囲気なども、働く上で重要だと感じる人は多くいます。
マイナスな部分も含めて、詳細な情報を候補者に開示するべきです。

候補者の情報を把握しきれていない

候補者の経験やスキルなど、履歴書や職務経歴書からある程度のことは読み取れますが、その人がどれくらい自院にマッチするか、書類だけで判断することは困難です。
また業務的な面だけでなく、職場や今いる職員達と馴染んで活躍してくれるかどうかも確認すべき大切なポイントです。

面接という限られた時間の中で、いかに候補者と深いコミュニケーションを取り、適正を見極めることが重要になります。

まとめ

今回は、経営改善のための経費削減、更にその中の人件費(採用コスト)に焦点をあててみました。

採用のミスマッチが起こっても、すべてのケースで即離職となるわけではありませんが、入職後に不信感やストレスを抱えて働く状態が続けば、いずれ退職してしまう可能性が高くなります。
できるだけ長く働いてもらうためにも、採用方法を見直して無駄な採用コストを削減しましょう。

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